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アーケードからファミコンへ舞台を移した「カイの冒険」。「バビロニアンキャッスルサーガ」のはじまりの物語をひも解きたい

『The Quest Of KI -カイの冒険-』 (1988年)

タイトル画面 『ドルアーガの塔』の登場から4年後、シリーズの3作目はアーケードからファミコンへと舞台を移し、それまでの2作とはまったく違うサイドビューのアクションゲームとして登場した。今回は『バビロニアンキャッスルサーガ』のはじまりの物語、『カイの冒険』を紹介しよう。


永遠の繁栄と豊かな実りの象徴だったブルークリスタルロッドが、復活した悪魔ドルアーガによって隠されてしまった。ブルークリスタルロッドを取り戻すため、イシターから魔法のティアラを授けられた巫女カイは、たった1人で魔の塔へ立ち向かう。
ゲーム画面 『カイの冒険』は、『ドルアーガの塔』や『イシターの復活』とは大きく違った、サイドビューのアクションゲームだ。勇気を身軽さに変える魔法のティアラの力を使って敵の攻撃を避け、塔の最上階に隠されたブルークリスタルロッドを取り返そう。


敵をかわして鍵を探し、扉を開けて塔の上を目指せ

面クリア カイの操作は左右2方向の移動と、2つのボタン。カイを操作してフロアに隠された鍵を探し、扉を開けて塔の最上階を目指そう。Aボタンによるジャンプは放物線の動きではなく、ゆっくりと浮遊することができる。Bボタンは、高速移動だ。浮遊と左右の移動には慣性が働き、急な停止や方向転換はできない。十字ボタンやAボタンを押し続けるとじわじわと加速し、離すとスピードが落ちて、やがて止まるのだ。この慣性を、いかに制御するかがポイントとなる。操作をあやまって天井や壁に激突すると、頭を抱えたまま操作不能になるので、注意が必要だ。また、カイは攻撃手段を持たないため、巧みな操作で敵をかわさなければならない。
『ドルアーガの塔』でおなじみの宝箱も登場する。宝箱の中身は、空中でも再浮上できるようになるウィングや、ウィルオーウィスプに触れてもミスにならないパール、プレイヤーストックが増えるスペシャルフラッグなど。しかし、宝箱を開けるとステージを戻されてしまうような罠もあるので、気をつけよう。これらの宝箱は『ドルアーガの塔』のようには隠されてはおらず、最初からステージ上に存在する。


緻密な操作が必要なアクション性と、計算されたパズル的要素

頭をぶつけて火の玉をかわすのもテクニックのひとつ 『カイの冒険』では、慣性のついたキャラクターを正確にを操る緻密な操作と、パズルのようなステージを解くセンスが要求される。敵の間を縫うように飛んだり、ときにはわざと天井に激突して頭を抱えさせ、敵の攻撃を避けることも必要だ。近づくと突然姿を現わす敵や、触れただけでミスになる床など、ステージ上にはプレイヤーを困らせる仕掛けがたくさん。細かい操作と微妙なタイミング、行く先のマップの推理など、さまざまな要素がゲームの難度を高くしている。
しかし、コンティニューが無制限にできたり、敵に接触してミスをすると、以降その敵は登場しなくなるなど、ゲームバランスは絶妙。ふわふわした操作感覚も、慣れるとヤミツキになる。難しいステージをクリアした時の達成感も、なかなかのものだ。やりこむほどに、味が出る。



悲しい結末と、ゲーマー心をくすぐる“スペシャルステージ”

ドルアーガ 『ドルアーガの塔』のストーリーを知っていれば想像できることだが、カイは塔の最上階にたどり着いても、ドルアーガの魔力によって石に変えられてしまう。ストーリーの都合上仕方のないこととは言え、苦労してクリアしたわりには非常に悲しいエンディングだ。
しかし、ただ悲しいだけでは終わらない。エンディングでは、『バビロニアンキャッスルサーガ』のそれまで語られることのなかった部分、『ドルアーガの塔』や『イシターの復活』だけではわからなかった設定が、少しずつ明らかになる。さらに、より難度の高いスペシャルステージも用意されている。このスペシャルステージには、ナムコファンの心をくすぐる要素が、数多く用意されていた。



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