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『ドルアーガの塔』発売から10年の時を経て、「バビロニアンキャッスルサーガ」は、ついに完結を迎える。シリーズ最終作は舞台をスーパーファミコンへと移し、「ビジュアルノベル」とも言えるアドベンチャーゲームとして登場した。今回は、『ザ・ブルークリスタルロッド』を紹介しよう。


タイトル画面。『バビロニアンキャッスルサーガ』最終章の始まりだ。

バビリムの街やその周辺を舞台に、ギルとカイの冒険は続く。

ドルアーガに奪われたブルークリスタルロッドを取り戻し、塔から生還したギルとカイ。ロッドをアヌ神に返還するまで、二人の冒険は終わらない。さまざまな試練を乗り越えて、ギルとカイは天界に上がる資格を得ることができるのか。ギルの運命や、いかに?
『ザ・ブルークリスタルロッド』のサブタイトルは、『the Destiny of GILGAMESH』。プレイヤーの選択によってストーリーが変化する、マルチシナリオのアドベンチャーゲームだ。無事に天界にロッドを返還できるか、ギルの運命がどうなるのかは、すべてプレイヤーの選択次第だ。

ひとつひとつの選択が、ギルの運命を決める

街の人の話に耳をかたむけて、天界へ続く道を切り開こう。

前3作とはまったく違ったゲームシステムの『ザ・ブルークリスタルロッド』は、コマンド選択式のアドベンチャーゲーム。アクション的な要素は、一切ない。十字キーで舞台となる街や迷宮を移動し、会話シーンでは選択肢を選んで、ボタンで決定する。この選択の結果によってストーリーが変化していき、エンディングは全部で48通り用意されている。それぞれのストーリーは完全に独立していて、エピソードの交差は発生しない。また、ゲームオーバーもなく、どんな選択をしても、いつか必ずエンディングにたどり着くことができるのも特徴だ。


『バビロニアンキャッスルサーガ』の秘密が明かされるプロローグ

『ザ・ブルークリスタルロッド』のオープニングデモ画面では、『カイの冒険』から『ドルアーガの塔』、『イシターの復活』までのダイジェストを、ゲーム画面付きで紹介する演出がある。これらの作品をプレイしたことがある古参プレイヤーならば、数々の記憶が蘇ってくることだろう。
また、ゲーム本編を開始する前のプロローグでは、壮大な「バビロニアンキャッスルサーガ」のストーリーの紹介がされる。バビリムとアヌ神やブルークリスタルロッドの関係、イシターとカイやギル、マーダック王らの人間関係、塔の建築と悪魔ドルアーガ復活の経緯、塔にモンスターが徘徊するようになった理由といった背景設定から、ロッドを取り戻しにいったカイの悲劇の物語、ドルアーガを倒したギルの活躍、主を失って廃墟と化した塔からの脱出といったストーリーが、紙芝居のように展開されるのだ。これまで語られることのなかった「バビロニアンキャッスルサーガ」の秘密が、次々と明らかになる。

プロローグでの『ドルアーガの塔』の紹介。 プロローグでの『イシターの復活』の紹介。
プロローグでの『カイの冒険』の紹介。

48の結末のすべてが「真のエンディング」

女神カイへの受け答えが、ストーリーを大きく左右することになる。
『ザ・ブルークリスタルロッド』には48通りのエンディングが用意されているが、いわゆる「バッドエンド」や、特別な「真の結末」といったものは、存在しない。すべてのエンディングは、すべて等価値だ。たとえどんな結末にたどり着いても、それぞれのプレイヤーにとっての「バビロニアンキャッスルサーガ」の結末となる。
『ザ・ブルークリスタルロッド』は、単純に複数のエンディングが用意されている「マルチエンディング」のアドベンチャーゲームではない。エンディングだけではなく、シナリオそのものが分岐する。それぞれプレイヤーには、それぞれが理想とする「ギル」と「カイ」の姿があるだろう。さまざまな選択は、そのプレイヤーが思い描いた「ギル」と「カイ」の意思であり、「バビロニアンキャッスルサーガ」の物語の一部であり、エンディングになるのだ。



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